痛みやコリの原因について

筋肉の中には筋紡錘(きんぼうすい)というスイッチが付いています。
このスイッチは筋肉に強い負荷がかかった場合や持続的な負荷がかかった場合などにオンになって自身を守ろうとします。
車のシートベルトを急に引き延ばそうとするとカチンとロックするのと同じような状態です。
一度オンになったスイッチは解除するまでそのままです。
このような箇所が増えていくと痛みや違和感が現れ、身体の不調にもつながります。

筋肉が動くためには酸素が必要で、その酸素は血液から供給されます。
硬くなった筋肉の中を通る血管は圧迫され血流が悪くなり、筋肉は酸素不足になります。
そうすると、酸素が欲しいと「ブラジキニン」という物質が分泌され痛みとして認識します。

マッサージや入浴で血流が回復し酸素が供給されると、一時的に痛みは和らいだように感じますが、スイッチは入ったままなので身体が冷えるとまた痛みは出始めます。ということは、このスイッチをオフ(解除)する施術をすればいいわけです。

筋肉を弛め、しなやかな状態にしておくことは、血液やリンパの流れをスムーズに行ううえでとても重要です。それが年齢を重ねても心身ともに健康を維持できる大きなポイントだからです。